恋スル運命

私有地に入ってから車に揺られること数十分。




ようやくコテージに着いて車から降りる。




『ではのちほどお迎えに参ります』




そう言って乗ってた車が来た道を戻っていった。




『サラ様』




空を見上げているとユーリが私を呼んだ。




『コテージには誰もいないようなのですが…。鍵がかかっていて呼んでも出て参りません』




「…出掛けてるのかしら?じゃあ帰ってくるのを待ちましょうか」




両手をあげて大きく延びた。




晴れ渡る空




寒い冬なのに陽の光がどこか暖かく感じる。




「んー!ユーリも楽にしたら?気持ち良いわよ!」




『そうですね』




お互い大きく伸びながら、顔を見合わせて笑った。