恋スル運命

下腹部の鈍痛もそっちのけでベッドから飛び降りた。



着替えなきゃ!とクローゼットを開けて、膨大な服の量に驚く。




一面に掛けられた洋服の他に上の棚には帽子やコサージュといった小物アクセサリーの数々。




足元にはインナーシューズを含めて何十足も並んでる。




こんなにあったら全部なんて着回せないんじゃない?



はっ。そんなことより着替えなくちゃ!




目の前にかかっていた淡いピンクのワンピースを手に取り袖を通す。




背中にいくつものボタンがついてて時間がかかったけど、なんとか着れた。




か、顔洗わなくちゃっ。




シャワールームに設置されてあるシャンプードレッサーの前まで小走りで向かった。




『サラ?』




走る私にジョージさんの声が聞こえる。




「顔、洗ってから昼食にします。

のんびり寝過ぎて本当にごめんなさい」




シャンプードレッサーの前からジョージさんに話しかけながら、お水で顔を洗う。




『気にしないでいいって言ったろ?ゆっくり支度していいからね』




優しい言葉をくれるジョージさんにホッとしたのもつかの間だった。




聞き覚えのない声がしたからだ。




『おいおい。俺は朝からずっとお前の嫁さん待ちしてるんだぞ?

新婚だからって甘やかしすぎだ』