恋スル運命

私が目を覚ました事に気付いたのかジョージさんが隣の部屋からやって来た。




「おはようございます。ごめんなさい、のんびり寝過ぎたみたいで…」




ジョージさんはすでに着替えていて、クリーム色のYシャツに上衣は羽織ってないけれど、ダークグレーのスーツ姿だった。




『長旅の疲れもあるのに夜も無理させたみたいだから、ね。

わかっていたんだけど初夜だと思うとつい……』




爽やかな笑顔でなんて事を言うのっ。




恥ずかしくて言葉を失ってた私の側に来て、ベッドに腰かける。




『体は、辛くない?』




上半身だけ起こしてた私の手を握り尋ねる顔は、優しさに満ち溢れてる。




そんなジョージさんを見て、自然と笑みが出た。




「大丈夫。そんなやわな体じゃないですよ?」




『良かった。隣にランチを用意したから着替えてからおいで』




はい、と言おうとして固まった。




ランチ?朝食ではなくて?



ま、まさか…。




壁にかけられたシンプルな掛け時計を見ると、とっくにお昼を過ぎた時間を指していた。




きゃーーっ!!




私、どれだけ寝てたのっ!