恋スル運命

ジョージ様はお父様の事務所の机の上に飾られてた、家族写真の私を見て気に入ったと聞かされた。




一度も会った事のない私と結婚したいなんて。




私には、ジョージ様の写真の入った大きめの封筒が渡された。



それを一度も見る事なく突き返したのは私なりの精一杯の抵抗。




だって、お嫁に行く事は止められない。





私はまだ人を本気で好きだと思った事がなかった。




唯一良かったと思えるのはそこかもしれない。




だって好きな人や恋人がいたら、辛すぎる




好き合ってるのに引き裂かれるなんて経験をしなくて良かったと思う。




でも




一度でいいから




本気で人を好きになって、
恋人としての時間を楽しむ。





そんな時間を過ごしてみたかった……