紫海達が、歩いてる頃篠原組は大変な事になっていた。分かりやすく言えば、今から大変な事になるのだが…



「さて…作戦実行やな」



慎之介がそう呟いた。慎之介は、演技していたためいつもは使わない口調だったのだ。



篠原組の若頭は、変な奴をすぐ気にいると言う情報を知った重森は、慎之介に変な口調を覚えさせたのだ。



そして、たつやは、まんまと気に入った。敵だと知らずに…


「まぁ、ちょっとは楽しかったで?篠原組の皆さん~」



そう言って慎之介は、篠原組の組長の部屋に火を付けたのだった。
燃え上がる炎。
後悔など何もないと言う表情だ。



これは、まだちょっとしたイタズラなのだろう。屋敷ではなく、屋敷から離れた組長の部屋を燃やしたのは…



慎之介は、笑みを浮かべるとそのままにしその場から去っていった。