「ありがとうな?」



そう言って先生は、携帯を切った。



「はぁ…これでやっと楽できるな?」



「先生…」



「ごめんな?本当…」


先生は、急にシュンとする。まるで子供みたいな先生にあたしは、クスッと笑う。



「笑ったよな?今…」


「ううん!全然!全く!」



「嘘つけ!」



デコピンされる!!と思い、思わず目を瞑る。額に触れる何か…



「っ…!!先生!!」



「笑った罰だ!!」



そう言いながら先生は頬を赤くした。



何かと言うのはキスだった。額に軽く触れるだけの…



「もう行くか?」



「はい!」



どこに行くんだろう?



そう思い先生に手を繋がれたまま、あたしは後について行った。