部活~ウチら、バスケ部~中学編


三田 「30、1、2、3、4」

友理が、少し遅れて、飛び込む

全員、膝に手をつき、ハアハアいっている

三田 「友理、遅いぞ。走れ。

    バスケットはな、前に走るだけでは
    ダメなんだ。

    後ろへ走る、横へ動く
    上へ飛ぶ、下へ跳ぶ、
    色んな動きが出来なきゃ、
    ダメなんだ」

言いながら、皆の前を横切って、
逆サイドへ歩いて行く

ストップ・ウォッチ、1分45秒で止める

三田 「よし、次。34秒」



三田 「30、1、2、3、4」

友理が、少し遅れて、飛び込む

全員、膝に手をつき、ハアハアいっている

三田 「気の無い練習というのは、
    集中力が欠けている状態だ。

    集中力が欠けると、
    気配りが出来なくなるから、
    ケガをしやすくなる。

    不注意で自分がなるのなら、
    仕方ないが
    人にケガさせると、大変だからな。

    ちょっとの気の緩みが、
    ケガに繋がるんだぞ」

言いながら、皆の前を横切って、
逆サイドへ歩いて行く

ストップ・ウォッチ、1分45秒で止める

三田 「よし、行くぞ、34秒」

三田が、笛を吹く。走り出す、佐紀達



全員、膝に手をつき、ハアハアいっている

三田 「出来た、と思うと、進歩は止まる。

    出来ると思うと、
    することがなくなるから、
    集中力が切れる。

    この中に、完全に出来るやつは
    いないんだから、
    新しい目標を探せ。

    目標が見つかれば、
    また、進歩が始まる」

言いながら、皆の前を横切って、
逆サイドへ歩いて行く

ストップ・ウォッチ、2分で止める