部活~ウチら、バスケ部~中学編


無人の廊下。
チャイムが鳴り、生徒たちが出てくる

女子に声をかける佐紀

   「ねえ、バスケット部、入らない?」

   「私、運動、苦手だから」


2人連れの女子に、声をかける梨沙

   「ハーイ、そこの彼女たち、
    バスケ部、入らない?」

   「私、しんどいの、キライ」

梨沙は、すぐ横にいた女子に声をかける。

   「じゃあ、横の彼女、
    バスケ部、入らない?」

   「私、塾、行ってるから、ダメ」

   「勉強なんか、いいじゃん」

   「そんなのやってたら、
    ママに怒られちゃう」

   「あんたも、少し勉強した方が、
    いいんじゃない?」

   「えへっ」

可愛く笑ったあと、
2人に背を向け、渋い顔になる、梨沙


美紀に声をかける佐紀

   「ねえ、バスケット部、入らない?」

   「そんなの、やってたら、
    遊べないじゃん」

   「ねえ、やろうよ。バスケット、
    楽しいよぉ」

   「私、歌手になるんだ。
    だから、練習しなくちゃ。
    私は、カラオケ部ってとこかな」

   「そうなの…、じゃあ、頑張ってね」

力なく答える佐紀


1年生の女子に声をかける亜紀と夕紀

   「ねえ、バスケ部、入らない?」

   「バスケットって、難しいじゃん」

   「そんなことないよ。楽しいよ。
    それに、
    簡単にクリアできるゲームって、
    すぐ、飽きるでしょ」

   「それって、難しいって事じゃん」

亜紀を見る夕紀

   「えっ、そうなの?」

   「もう」