歩いていると、どこからか声がする
三田 「おーい、どこ、行ってんだー?」
周りを見回し、声の主を探す佐紀達
三田 「おーい、上、上」
上を見る佐紀達
三田が電柱に登って、工事をしている
佐紀 「あっ、コーチ」
三田 「よっ、3人揃ってお出かけかい?」
友理 「コーチ、日曜なのに、仕事なん?」
梨沙 「今朝、コーチ、してたじゃん」
三田 「ああ、夕方、お前たちの所へ行くと
残業できないから、
ここで稼いでおかないとな」
佐紀は下を向いて、つぶやく
佐紀 「そうなんだ」
三田 「気をつけて行けよ。
明日は、早めに行くからな」
佐紀 「はい、じゃあ」
梨沙 「コーチ、バイバイ」
会釈する佐紀、友理。
手を振る梨沙。立ち去る3人
3人、神妙な顔で歩いて行く
友理 「そやなあ、コーチ、ウチら教えて、
お金もろてる訳やないもんなぁ」
佐紀 「うん……。私達、教えてもらうの、
当たり前だと思ってたけど、
コーチも大変なんだ」
友理 「ホンマ」
梨沙 「じゃあもう少し、
コーチの言うことを、
聞いてやるとするか」
友理 「あー、コーチに言うたろ」
梨沙 「何よ。言えば?
全然、大丈夫だから」
佐紀が、低い声で、三田の真似をする
佐紀 「梨沙、ダッシュ、10本」
友理 「ハハハ、似てねー」
ようやく、3人に笑顔が戻る
佐紀 「さあ、行こっ」
梨沙 「うん、行こっ」

