部活~ウチら、バスケ部~中学編


-----12月-----

日曜日

制服でマフラーを巻いた姿の佐紀

佐紀 「ううっ、寒い~」

皆と話しながら、体育館の中へ、入って行く


皆で2:2の練習をしている。

コーチの大声が響く

三田 「行けっ」「遅いっ」
   「ああ、もう、集合」

笛を吹く三田。走って集まる部員達

三田 「後から追ったってだめなんだ。
    右へドリブルしたから
    行くんじゃなくて、
    右へドリブルするから行くんだ。

    もっと先を読め。頭を使えよ。

    行く時と行かない時、
    何かが違うはずなんだ。
    それを見抜くんだよ。

    だから、オフェンスはそれを
    悟られないようにする。
    その駆け引きが、面白いんだ。

    いいな、頭使えよ。
    文字で考えるな、絵で考えろ」

友理を見て

三田 「友理!お前、動きが遅いんだから、
    早く気が付いて、
    人より先に動けばいいんだ」

うなずく友理

三田 「よし、行け」

全員 「はいっ」

再びコーチの大声が響き始めた。