部活~ウチら、バスケ部~中学編


中学校会議室前、廊下。チャイムが鳴る
授業、終了。

佐紀と梨沙が、
クラスメイト達と、やって来る

佐紀が、会議室に入ろうとすると

友達 「あれっ、今日、部活は?」

梨沙 「今日は、
    バスケットの、お勉強」

友達 「そうなんだ。じゃ」

佐紀 「じゃ、また明日ねー」

手を振り、友達と別れる佐紀



会議室に、制服の佐紀達が、
次々と入って来る

顧問 「どこでもいいから、
    適当なところに座れ」

各々、席に着く。

机の上には、プリントが置かれていた。



三田 「よし、今日から、
    バスケットの勉強をする。
    まず、この絵から、説明する」

前にあるホワイトボードには、
コートの絵が描いてあった。

三田 「これは、上から見た図だ。

    みんながプレーしている時は、
    水平に見ている。
    しかし、その時、頭の中には、
    この絵を置くんだ。

    頭の中の目は、
    コートの真上に置くんだ。
    そうすれば、皆の位置関係が、
    よくわかるし、
    どこが、穴かも、よくわかる。

    難しい言葉で言えば、
    空間認識能力かな?
    その能力を養うために、
    本を読ませてるんだ」

感心したように、うなずく佐紀達

三田 「本を読むときは、読みながら
    場面を思い浮かべるんだ。

    場面を、絵にしろ。
    絵は、情報量が多い。
    一瞬で、いろんな事が、わかる。

    本を読んでる人と読んでない人では
    あとで、大きな開きが、できるぞ。

    少しずつでいいから、
    本を読む習慣をつけるように」