笛が鳴る
三田 「よし、次」
佐紀 「ツー・メン」
皆が、エンド・ラインに集まって来る
しばらく待つが、まだ始まらない。
笛を吹く三田。
三田 「集合」
走って集まる部員達
三田 「今から、何の練習だ？ 佐紀！」
佐紀 「２メンです」
雅美を見る三田
雅美 「２メンです」
三田 「わかってるなら、なぜ、やらない？
この前、時間を有効に使えと
言ったじゃないか。
この、練習と練習の間の時間も、
練習じゃないだろ。
すぐに、次の練習に、
頭を切り替えるんだ。
この、頭の切り替えはな、
試合中の、ディフェンスと
オフェンスの、切り替えに、
つながるんだ。
敵にボールを取られたのに、
ボーッと見ているから、
シュートを入れられるんだろう？
休憩の時間は、
ちゃんと取ってあるんだから、
それ以外の時は、すぐに動くように
いいな」
部員 「はい」
三田 「佐紀！ 先頭の２人が、
準備できたら、すぐに始めろ」
佐紀 「はいっ」
三田 「よし、行け」
佐紀 「２メン！」
走ってポジションにつく、部員達。
練習再開
