笛が鳴る
三田 「集合」
走って集まる部員達
三田 「バスケットで一番恥かしい
プレーは何か、知ってるか?」
互いに顔を見合わす佐紀達
三田 「一番は、キャッチミス。
一番最初に習ったのは、
ボールの持ち方だろう?
それが出来ていないから、
キャッチ・ミスをするんだ。
次のプレーは、ボールを持たなきゃ
始まらないじゃないか。
まあ、これは、ヘタクソの証明
みたいなもんだな」
三田 「次が、ノーマークの
シュートを落とすこと。
ディフェンスがいたのなら、
仕方ない。
向うも、入れさせまいと、
必死だからな。
でも、ノーマークのシュートは、
絶対入れなきゃ。
これは、私、練習してません、
と言っているようなもんだな」
三田 「いいな、ミスを無くすようにしろ。
小さなミスが、積み重なって、
最悪の結果を招くことも
あるんだからな。
ミスを、軽く考えては、ダメだぞ」
部員 「はい」
三田 「じゃ、次の練習」
皆が、コートに散って行く

