部活~ウチら、バスケ部~中学編


次の日、朝。まだ、あたりは暗い。

目覚し時計は、5時30分を指している。

ベルが鳴る。

手が伸びてきて、目覚ましを止めた。

梨沙が、目をこすりながら、
ベッドから起き上がる。



ダイニングでは、梨沙の母が、
弁当を作っている

まだ、完全には目覚めていない梨沙が、
入って来る

梨沙 「おっはー」

母  「おはよう。ごはん、出来てるわよ」

梨沙 「うん」

母  「宿題、してないんでしょ。
    早く食べて、しなさいよ」

梨沙 「うん」

テーブルにつき、味噌汁をすする、梨沙



壁の掛時計。6時45分

梨沙が、ドドドと走ってくる

梨沙 「あー、もう、こんな時間。
    早く行かなくっちゃ」

母  「今まで、何してたの」

梨沙 「だってぇ、
    宿題が、多かったんだもん」

急いで、弁当箱を掴み

梨沙 「いってきまーす」

母  「あっ、それ、パパの」

梨沙 「もうー」

急いで、弁当箱を取り替えて、
走って出て行く、梨沙

母  「全く……、バスケットだったら、
    毎朝、ちゃんと続くのよね」

梨沙の出て行った方を見る母