佐紀 「雅美、キャプテンなんだから。
そんな、無責任な…」
雅美 「あんたがやれば?」
梨沙 「雅美がいなくなったら、
点、取れないじゃん」
雅美 「今日みたいな試合してたら、
一緒でしょ?」
雅美は、聞く耳を持たない。
佐紀 「でもー ……」
梨沙 「いいじゃん、負けたって。
楽しく出来たら」
雅美 「楽しくって、
今日の試合、楽しかった?」
梨沙 「うーん、それは……」
雅美 「こんな試合するために、バスケット
してる訳じゃないでしょ?」
佐紀 「だから、これから、
練習して行けば……」
雅美 「練習すれば、勝てるの?
港北に、勝てるの?」
佐紀 「いや、それは……」
佐紀は、言葉につまってしまう
雅美 「でしょう?
とにかく、私達辞めるから。
頑張ってね。じゃあ」
そう言って、雅美たち4人は去って行った。
残ったのは4人
「亜紀、夕紀、あなたたちは?」
佐紀が尋ねると、2人は声を合わせて
「私たち、先輩について行きます」
梨沙 「でも、
4人じゃ試合できないじゃん」
佐紀 「んー…」
佐紀も、どうしていいか、判らない。
ただ、アゼンとして、雅美たちを見送る
佐紀、梨沙、双子の亜紀と夕紀だった。

