部活~ウチら、バスケ部~中学編


笛が鳴る

三田 「集合」

走って集まる部員達

三田 「ボールの受け渡しは、
    気持ちの受け渡しだ。
    気持ちを合わせろ。

    自分が、もらって気持ちいい所へ
    パスを出すんだ。いいな」

全員 「はいっ」

三田 「じゃ、次。ジャンプ・シュート」

佐紀 「えっ、コーチ。リングが…」

三田 「シュートを入れようとするから、
    フォームが乱れる。

    キレイなフォームで打てば、
    目をつぶっていても、
    シュートは入るんだ。

    まずは、フォームを
    固めることから始める。

    それには、リングは邪魔なだけだ」



2人向き合って、シュート・フォームの練習

三田   「ボールを高くあげろ。
      ボールを飛ばすのは足だ。
      手はコントロールに使うんだ」



笛が鳴る

三田 「集合」

走って集まる部員達

三田 「よし、次、1対1」

佐紀 「これも、リングは…」

三田 「ああ、いらない」

皆を見回して、両手を広げ

三田 「まず、このコートの絵を覚えろ。
    そして、リングの位置を想像しろ。
    そうすれば、
    どっちを向いていても
    リングの位置が判る様になるから」


パスだけの、1対1

ボールをもらうと、
リングの方へ向いて、セット

三田 「ディフェンスは、
    オフェンスとリングの間に、
    セットしろ。

    リングは、どこにある?」