5人が汗を拭きながら体育館から出てくる。
梨沙 「ちょっとすごいじゃん。
ボロ負けかと思ってたのに」
友理 「45点も取れたやん」
佐紀 「それに、89点に抑えられたしね」
4人、声を合わせて、
「すごーい」
梨沙 「そして、そして、
ダブル・スコアじゃ、ない!」
4人 「すごーい」
顔を見合わせ、無邪気に喜ぶ5人
そこへ、雅美たち元部員がやって来る
雅美を見つけて、無邪気に話しかける佐紀
佐紀 「ねえ、見た、見た?
45点も取れたんだよ」
下を向いたまま話す雅美
雅美 「うん、見てたよ。頑張ってたね」
梨沙は、自慢げに、
梨沙 「私ら、ちょっとスゴくない?」
雅美 「うん、そうだね……」
スゴーい、スゴいと、はしゃぐ、佐紀達。
顔を上げる雅美
雅美 「あのう、私達、もう一度
バスケットがしたいんだけど
……いいかなあ?」
びっくりして雅美を見る佐紀
雅美 「あんた達が、楽しそうに試合
しているのを見てたら、やっぱり、
バスケットっていいなあと
思ったんだ。
で、また、やりたくなっちゃった」
佐紀 「うーん、私はいいんだけど」
驚いて、振り返り、佐紀を見る梨沙
梨沙は、去って行く雅美を、
忘れてはいなかった

