三田 「体を自由自在に動かせる、
ボールを完全にコントロールする、
この二つが出来れば、
半分出来たようなものなんだ。
で、まずは、スタミナと
ボディ・コントロール」
三田 「この練習だったらどこでも出来る。
無理に、体育館、使う必要も無い」
佐紀 「でも、リングが…」
三田 「リングを使う練習は、無い!」
改めて、メニューを見直す、佐紀達
友理 「ホンマや」
梨沙 「えー、大丈夫?」
プリントを、裏返して、見る佐紀
佐紀 「この、本を読む、って?」
三田 「イメージ・トレーニングのための、
練習。
ただし、マンガは、
絵がついているから、ダメだ。
いないとは思うが、
絵本も、ダメだからな」
ガクッと頭を落とす、梨沙
友理 「早寝・早起き、言うのは?」
三田 「正しい体作り」
梨沙 「じゃあ……」
三田 「やりたくなければ、
やらなくてもいいぞ。
部活ってのはな、絶対やらなければ
ならないってものじゃ
ないんだからな」
佐紀 「いや、べつに、
やらないなんて言って…」
三田 「じゃ、俺、仕事があるから。
俺がいなくても、
ちゃんと、やれよな。
解らない事があったら先生に言え。
先生から、連絡、
もらえる様にしてあるから」
そう言って、三田は帰って行った。
互いに顔を見合わせる5人
梨沙 「本当に、バスケットのコーチ?」
不安そうに、練習メニューを見る佐紀達。

