港南ベンチ
帰ってくると皆、膝に手をつき、
ハアハア言っている
三田 「よーし、友理、
今のはしかたが無い。
よく頑張った。
皆、あと少しだ。頑張れ。
いいか、このフリー・スロー、
友理が居ないから、
2本目、落としたら、
リバウンドを取ろうとするな。
早めに跳んで、外へ弾き出せ。
そのルーズ・ボールを
絶対取るんだ
いいな、ボールを渡すな。
ボールを取られたら、
そこで終わりだ。
まあ、港北はまず、
はずさないだろうから、
最後、3点シュートに
賭けることになる」
皆、膝に手をついたまま、聞いている
三田 「苦しいだろうけど、
あと少しでいいんだ、
最後の力を、振り絞って、
とにかく走れ。
まだ試合は、終ってないぞ。
諦めるな。チャンスは、まだある
パスでフロント・コートまで
つないで、佐紀に渡せ。
3点シュートは、佐紀!、
お前が打つんだ」
佐紀 「えっ」
びっくりして、顔を上げる佐紀。
緊張した顔
三田は、佐紀の肩に手を置き、
優しい笑顔を見せる
片膝をついて、佐紀と同じ目線になり、
穏やかな声で
三田 「いいんだ、結果は考えるな。
ただ、今を、悔いの無いよう
プレーすればいいんだよ」
梨沙は、うなずき、
梨沙 「佐紀でダメなら、諦めもつくよ」
雅美 「佐紀!、リラックス」
雅美が、肩を揺すってみせる。
うなずく佐紀

