佐紀達は、白のユニフォームに着替えた

梨沙 「やったー」

佐紀 「決勝の相手は、やっぱり港北中」

雅美 「よーし、リベンジだ」

友理 「できるやろか?」

顧問と三田が、入って来る

周りに皆、うれしそうに集まる

三田 「みんな、よくやった。
    次勝てば優勝で、県大会だけど、
    もう、それは忘れろ。

    得点は見るな。結果は終ってから
    見ればいいんだ。

    今まで練習でやってきたことを
    全部出そう」

雅美 「今度は、勝てるかなあ」

三田 「さあな。
    それは、やってみなくちゃ」

皆を見渡して

三田 「みんなは、
    スーパー・スターじゃない。
    オール・ラウンド・プレーヤー
    でもない。

    出来ない事は、一杯ある。
    しかし、出来る事も、かなり有る

    自分の役割を果たすことくらいは
    出来る。だから、
    できることは、全てやろう。

    全て出し切ってから、
    結果を見ればいいんだ」

梨沙 「いいじゃん。負けたって」

少し、考える雅美

雅美 「…うん。そうだね」

友理 「どうせ、出来ることしか、
    出来へんのんやから」