部活~ウチら、バスケ部~中学編


観覧席では、皆の家族が、応援に来ていた

佐紀の母
   「やった、やったー、次は決勝よ」

友理の母
   「向うはやっぱり、港北中が
    上がってきたみたいやね」

雅美の母
   「港北中って、前に200点
    取られたところよね?」

雅美の父
   「県の選抜チームに、
    3人選ばれて、全国でも、
    いい所まで行ったという話だぜ」

友理の母
   「ダントツのチームなん?」

雅美の父
   「ああ、ずっと、楽勝で
    上がってきてるみたいだな」

佐紀の父
   「スタミナ温存かあ、
    それじゃダメだな」

梨沙の母
   「何点、取れるかしらね」

雅美の父
   「100点ゲームだけは、
    勘弁してほしいよな」

聞いていた佐紀の母が、キッと振り返り

佐紀の母
   「何言ってんの。毎日、毎日、
    へとへとになるまで
    練習してたのよ
    あの頃とは違います(キッパリ)
    ……たぶん」