赤のユニフォームを着た、佐紀達
顧問がやって来た
顧問 「おい、コーチは?」
梨沙 「知らない」
佐紀 「まだ、見てませんけど」
顧問 「もう、試合が始まるぞ。
どうしたんだろうな」
顧問はオロオロし、
独り言をつぶやき始めた
顧問 「俺がベンチに入ったって、
何の役にも立たないぞ。
1回戦で負けてしまったら、
どうしよう。
お前たちのユニフォームを
作ってもらうために、
校長に大見得を切ったんだからな。
絶対、決勝まで行けますからって。
なのに、1回戦で負けたら……
ああー…」
頭を抱える、顧問
雅美が、顧問の背中をポンポンと叩き、
雅美 「大丈夫。1回戦は勝つから」
顧問 「本当だな?
本当に勝てるんだな?」
すがるように言う顧問
友理 「たぶん…」
顧問 「たぶんじゃ、だめだよー。
絶対勝たなきゃ。
誰か、保証してくれよ。
勝つって、なっ、なっ」
梨沙 「先生、この前、
保証してくれたじゃん」
顧問 「ああ、そうは言ったけど……。
だけどなっ…」
佐紀 「先生、試合、始まりますから」
顧問 「あっ、そっ、そうか。
じゃあ、行こう。
絶対、勝ってくれよ、
なっ、なっ」
皆に、同意を求める、顧問
うんざりした顔の佐紀。
同じ顔をして、皆、出て行く

