佐紀の家、夜。
2階の1部屋に、電気が点いている
佐紀はベッドに、ドンと寝転び、
顧問に渡された
「楽しいミニバス」を開いてみた。
しばらく読み進めた後、起き上がって、
机の前に座り、ノートを出す。
そして、本を見ては、時々、ノートに、
練習メニューを書き写していった。
突然、頭を抱え、つぶやく佐紀。
「何すれば、いいんだろう。
キャプテンなんか、無理だよ。
ああーー、もうー」
佐紀は、頭をかきむしる。
気を取り直して、また、本を読み始める。
「ああぁぁぁーー」
頭をかきむしる佐紀。
読んでは、頭をかきむしる作業は
夜遅くまで、続いた。

