病室の奥。
窓ギワのベッドに佐紀が寝ている
横に、佐紀の母と、看護士の雅美の母
反対側に、三田と顧問
三田 「すみません。
もっと早く、気付くべきでした」
佐紀の母
「この子、バスケットになると、
もう夢中で。
今朝も、少し熱があるとは、
言ってたんですけどねえ。
まあ、たいしたこと無かったので、
一安心」
頭を下げる三田、顧問
雅美の母
「うちも、同じよ。もう、
毎日、バスケ、バスケ、って」
佐紀が目を覚ます
佐紀 「あれっ、お母さん。あっ、コーチ」
顧問 「おっ、気が付いたか。
お前、風邪ひいてたんなら、
ちゃんと言え。
まあ、春休みだったから、
よかったようなもんだけど」
起き上がろうとする、佐紀
顧問 「おっ、無理するな。寝ていろ」
雅美の母
「ちょっと、待ってね」
ボタンを押すと、佐紀の上体が起き上がる
病室の入口で、小さな声で
梨沙 「佐紀ー」
梨沙が、恐る恐る入ってくる。
うしろから部員達
顧問 「おー、お前ら、来たのか」
ベッドの回りに、皆が並ぶ

