-----春休み-----
リビングに、佐紀が入ってくる。
佐紀 「お母さん、風邪薬、ある?」
母 「どうしたの? 風邪?」
佐紀 「うん。ちょっと、頭、痛い」
弟 「わっ、うつさないで」
佐紀から離れる弟
父 「ハハハ、うつすと治るって、
言うからな」
弟 「ヤダよぉー」
父 「どれどれ」
おでこに手を伸ばすが、それを避ける佐紀
父 「どうせ、ヘソでも出して、
寝てたんだろ?」
無視する佐紀
母 「テスト中、
遅くまで起きてたみたいね」
佐紀 「うん。部活、無かったから」
母 「ちょっと、待ってね」
薬を探す母。
冷蔵庫から、スポーツ・ドリンクを出し
薬と一緒に、佐紀に渡す
母 「今日は、暖かくして、
早く寝るのよ」
佐紀 「うん」
母 「明日、部活、休んだら?」
佐紀 「いや、行かなくちゃ。
キャプテンなんだから」
母 「キャプテンだって、
風邪はひくでしょ。
1日くらい、休んだって、
バチは、当らないわよ」
佐紀 「大丈夫だって。走れば、治るよ」
母 「そう?」
父 「玉子酒、飲むか?。効くぞー」
黙って、部屋を出て行く佐紀
後姿を見送り、母に小首をかしげて見せる父

