雅美の部屋
ベッドに寝転んで、本を読んでいる雅美
雅美の母が、ノックして、
ドアを開け、顔を出す
母 「お風呂、入りなさい」
雅美 「うん、これ、読んでから」
母 「あなた、変わったわね。
前は、本なんか見るのもイヤ、
って感じだったのに」
雅美 「そうだったっけ?」
母 「おかげで、成績もあがってきたし」
雅美 「これは、バスケットのために、
やっているんだよ」
母 「いいの、いいの。
成績が上がってくれるなら、
何でもいいのよ。
もう、バスケット様々だわね」
部屋から出て行こうとして
母 「ママ、今から、夜勤だから。
早く、お風呂に入って、寝るのよ」
雅美 「私も、看護士になろうかなあ」
立ち止まり、振り返る母
母 「どうしたの、突然。
きつい仕事よ。
あなたに務まるかしらね」
雅美 「じゃあ、ママはなぜ、やってるの」
母 「そうねぇ。
患者さんの笑顔がうれしいから
……かな?
それと、先生達と協力しあって、
病気と闘って…
治ったとき、皆、いい顔するのよ。
その笑顔が見たくて、
やってるのかなあ」
佐紀達の声が頭の中でする。
佐紀達の笑顔が浮かぶ
梨沙 「ナイッシュー、雅美」
佐紀 「ナイッシュー、雅美」
友理 「ナイッシュー、雅美」
皆が笑顔で、ハイ・タッチに来る
「雅美」「雅美」「雅美」
母 「まっ、イヤな事も多いけどね。
あなた、本当に、なる気?」
雅美 「いや、ちょっと、言ってみただけ」
母は、少し残念そうに
母 「そう…。
じゃ、ママ、行ってくるから」
雅美 「いってらっしゃい」
部屋を出て行く母。廊下から母の声
母 「お風呂、早く入りなさいよ」
雅美 「うん」
再び、真剣に本を読み始める雅美

