「いつも、言ってただろう?
バスケットの醍醐味は
チーム・プレイだ、って。
仲間と協力して闘う、
言わなくても判る、
心と心がつながったプレー。
それが出来たら、勝てなくても、
満足出来るんじゃないかな?」
笑顔で雅美を見る、ミニバス・コーチ
「こんな事言ってるのも、
俺だけか?」
「何か、わかるような気がします。
ミニバスの時、コーチ、
よく言ってたし…。
あの頃は、全然
わかんなかったけど」
「そうか…、ミニバスでは、無理か」
「いえ、私だけかも…」
「いや、いいんだ。言わなきゃ、
わからないからな。
まっ、これからも、
言い続けるだろうよ」
腕時計を見るコーチ
「じゃあ、もう少し、
付き合ってくれよ、なっ」
「はい、わかりました」
雅美に、元気な笑顔が戻る。
優しい笑顔のコーチ
コーチが笛を吹き、大きな声で
「よーし、後半、行くぞー」
5対5が、また始まる。
笑顔でプレーする雅美

