私服で一人、街を行く雅美
小学校の横を通り過ぎたた時、
体育館から笛の音がする
振り返る雅美。
そこはかつて雅美が通っていた小学校だった
雅美は懐かしさから、勝手知ったる小学校の
中に入り、体育館へ向かった。
窓から、体育館の中をのぞき込む。
中では、小学生が、楽しそうに
ミニバスの練習をしている。
教えているコーチと目が合った。
コーチが、窓の所へやって来る。
「おっ、久しぶり。
元気でやってるか?」
軽く会釈する雅美
「こんにちは」
「どうした? 今頃。
今日は部活、休みか?」
「いえ、ちょっと…」
おやっ、と言う顔で、
少し考えるミニバスコーチ
「そうか、ヒマならみんなに手本、
見せてやってくれないかな」
「いえ、でも…」
「いいじゃないか、頼むよ。
歳の近い子のほうが、
みんなもわかりやすいと思うんだ。
俺は、口で指示するだけ
なんだから。なっ」

