部活~ウチら、バスケ部~中学編


放課後、体育館に、制服の梨沙が入って来る

少し送れて佐紀も、入ってきた。

佐紀が後ろから、梨沙に声をかける

   「どうだった?」

   「ダメ。佐紀は?」

   「同じ…」

亜紀と夕紀がやって来た。

期待の目で見る、佐紀と梨沙

静かに首を振る、亜紀と夕紀。

ため息をつき肩を落とす、佐紀、梨沙


梨沙 「やっぱなあ。
    雅美らに、頼んでみようか」

佐紀 「ダメだった」

梨沙 「そう……。
    一応、聞いてみたたんだ」

佐紀 「雅美がウンと言わなきゃ、
    千奈たちもやらないだろうし」

梨沙 「だよね」

暗い雰囲気が流れる

梨沙 「こんなんじゃ、コーチが来ても、
    逃げてくんじゃない?
    もう、いいじゃん。
    バスケ部、解散しようよ」

佐紀 「ダメだよ、解散なんて。 梨沙、
    バスケット好きなんでしょ?」

梨沙 「うん……、そうだけど……
    だって、試合出来なきゃ、
    練習しても意味無いじゃん」

佐紀 「試合だけが、
    バスケットじゃないでしょ。
    解散したらもう、バスケット、
    出来なくなるんだよ。
    私達も、1年生も、
    これから入って来る子も」

梨沙 「だってぇ……」

佐紀 「明日、また、部員探そう?」

梨沙 「うん…」