部活~ウチら、バスケ部~中学編


市民体育館、玄関。

雅美と、その取り巻きたちが、
体育館から出てくる

千奈 「今日は、絶対、勝ってたよね」

雅美 「ばーか。あんたがあの一本、
    入れてたらよかったんだよ」

佐紀達が出てくる。少し遅れて、友理。
最後に、三田と顧問

雅美 「でも、勝ちたかったなあ」

それを聞いて、うなだれる友理。

佐紀と梨沙が横へ行き、

佐紀 「さあ、行こっ」

佐紀が、友理の背中に手を置くと、
友理が、消えそうな声で

友理 「ゴメンね」

梨沙 「いいじゃん、そんなの。私だって
    いっぱい、落としてるんだし」

佐紀 「そうだよ。
    コーチが言ってたでしょ。
    ミスしたみんなに、
    責任があるんだから」

友理 「もう、自分が、いやんなってきた。
    バスケ、辞めとうなるわ」

佐紀 「友理!何言ってんの」

友理 「でも……、
    いっつも、みんなに迷惑かけて…」

梨沙 「私ら、全然そんな事思ってないよ」

佐紀 「そうだよ。私だって、出来ない事、
    たくさんあるよ」

後ろから、三田が声をかける

三田 「友理。解っただろう?
    一本の大切さ、ミスの恐ろしさ」

前を向いたまま、小さくうなずく友理

三田 「いいんだ。今は、いいんだ。

    最後の大会で、大きなミスを
    しないためにも、
    今は、ミスをしておけばいいんだ。

    一番ダメなのは、ミスを恐れて、
    何もしないことだ。
    それだと、いつまで経っても、
    迷惑をかける事になるからな」

佐紀が、友理の背中に手を置き、

佐紀 「私達で、カバーするから」

梨沙 「その代り、ミスったら助けてよね」

おどけた梨沙の声に、友理が微笑む。

三田 「いい経験になっただろう?
    この悔しさを、
    忘れるんじゃないぞ」

うなずく友理

友理 「はい」

佐紀 「友理、がんばろう?」

友理 「うん、そやった。私、もう
    逃げへんと、誓うたんやった」