ケワしい顔で、出てゆく雅美
佐紀の横へコーチが寄って来て、
佐紀を見ずに小声で
三田 「佐紀、引き合いに出して
悪かったな。
キャプテンを叱り付けるのが、
一番カドが立たないんだ。
すまんな」
軽く佐紀の肩に手を置くコーチ
三田 「これからも頼むぞ、キャプテン」
下を向いたまま、うなずく佐紀。
三田は、友理の前に行って、
しゃがみこみ、頭に手を置き
三田 「友理、もう泣くな。
もっと練習して、
次ははずさないように、
すればいいんだからな。
こんなことは2度とイヤだろう?」
泣きじゃくりながら、うなずく友理
三田 「さあ、着替えて来い。
これは明日のための、
試練なんだよ」
制服に着替えた佐紀達が、
観覧席の最上段で、
立ったまま、試合を見ている
アリーナでは、港北が試合をしている
アゼンとして、試合を見ている佐紀達
誰も、話をしない。
港北ベンチの声だけが響く
佐紀、梨沙が、前を見たまま、つぶやく
梨沙 「スゲー」
佐紀 「レベルが違いすぎる」
じっと試合を見ている、佐紀達
相手ベンチからは、声も無い
港北ベンチの声だけがアリーナに響いている
じっと、試合を見ている佐紀達

