雅美のクラスに、美紀が入って行く。
美紀は、雅美が座っている席の
横の机に、腰掛けて、
「今そこで、2回も、バスケ部に、
誘われちゃった。
なんか、必死みたいだったよ。
あんた、戻ってあげたら?」
「何、言ってんの。
掲示板、見たでしょ。
あんな試合、2度とやりたくないよ
今までだって、百点ゲーム、
何回もやられてるし、
こっちは、私の入れた8点とか、
そんなんだよ。
もう、いい加減、
イヤになるっ、ちゅうの」
「うーん、202点ってのはねぇ…
スゴいよね」
「佐紀たちは、何とも思ってない
みたいだけどね。
私は、イヤだよ。
いくらやったって、
あのチームでは、勝てないよ」
雅美は、はき捨てるように言うと、廊下で、
女子に声をかけている佐紀の方を見た。

