体育館。
正月休みも終わり、皆で練習している。
三田 「集合」
走って集まる部員達
三田 「ディフェンスで、一番大事なのは、
何か、わかるか?」
顔を見合す、佐紀達
三田 「それは、優しさだ。
相手の立場に立って、
考えるということだ。
オフェンスは今、
何をしようとしているのか、
ディフェンスは、
何をしたいのか、考えろ。
味方には、それに答えてやる、
敵には、それを潰す。
味方には優しく、敵には意地悪に、
ということだな。
まあ、意地悪な人間と、
優しい人間とは、
相手の立場で考えるという点では、
同じだな」
三田 「そして、それに必要なのが、
気配りだ。
自分の周りに、気を配れ。
最初は隣の人だけでもいいから、
気を配れ。
そして、しだいに、エリアを
広くして行くんだ。
いいな、
自分の都合で動くんじゃない。
相手に合わせて、動くんだ。
忘れるな」
全員 「はい」
三田 「よし、それを頭に置いて、続けろ」
全員 「はい」
走ってポジションにつく、部員達。練習再開

