体育館裏の倉庫は、今は使われていなくて薄暗い。
…怖い…陵弥…
塞がれていた口から、手を離されてやっと口を開いた。
「な、何すんのよ!!」
身体は押さえ付けられたままで、抵抗しようにも男の力には敵わない。
「音無しくしな。今から気持ちよくしてやるから」
そう言う男はニヤリと笑い、私の顔を片手で掴み、もう片方の手を首筋に這わせた。
ゾクッと背中が凍り付く。
「い、一体何の真似?」
そう言った私の前に。
「うっさいッ!アンタなんかメチャメャにしてやるッ!!」
そう言い腕組みをして凄い形相で私を睨むのは。
…平山……
男に押さえ付けられていて言葉が出せない。
「フンッ!アンタがメチャクチャにされたら、陵弥はどんな顔するかしらねぇー楽しみだわ」
…何言ってるの…?…
「アンタなんかボロボロになればいいのよ!!
さっさとヤっちゃって!!」
「…ヤッ…」
平山がそう叫ぶと、私の顔を押さえ付けていた男が私を押し倒した。
背中に感じる固いマットの感触。
薄暗く汚い倉庫の天井が見えた。

