まだまだ私は4番目。

「…じゃあ、最後に聞くけど…。」

「…うん…。」

「私を1番に愛してるって、本当?」

翔は私を抱き締めて、呟いた。

「…ああ。瑞希を1番愛してる。」

「勉強よりも、お金よりも?」

「勉強やお金は愛せないだろ。瑞希は4番目に大事だけど…1番愛してるのは、勉強でもお金でもない。瑞希だよ。」

「そっか…。」

私は翔の腕の中で目を閉じた。