まだまだ私は4番目。

達哉さんは泣いて俯く私の頭を撫でて、翔に一言言った。さっきのような、厳しい声では無くて、優しい声だった。

「翔さん。一つだけ、お願いがあります。」

「…はい。」

「…瑞希さんを、必ず幸せにしてください。」

「言われなくても幸せにしますよ…。必ず。」

達哉さんは、私から手を離し、落ちた指輪を拾って、小箱に戻した。

そしてもう一度だけ私を見ると、一人で通りの先へ歩いて行ってしまった。