足早に家へ向かい、車庫にパパの車があるのを確認してから、急いで家に入った。

「ただいまー!」

リビングに向かうと、パパはソファに座ってコーヒーを飲んでいた。ママは私に優しく「おかえり」と言う。

私はパパと対面のソファに座り、早速話を切り出した。

「パパ、話って何?」

「瑞希、あのな…。」

いつも私には甘いパパが、今日は何だか厳しい顔つきをしている。

そして、机に置いてあった白い冊子を私に手渡す。