「これがうちの息子の達哉です。」

「初めまして、森野達哉です。本日はよろしくお願いします。」

しっかりした態度。
優しそうに私に微笑む彼は、写真で見たのよりずっとかっこよかった。

まあ、翔の方が…。

…って!今日は翔のことなんか知らないんだから!

私も自分の中では最高だと思われる可愛い笑みを顔に作り、達哉さんに挨拶する。

「一條瑞希です。こちらこそ、よろしくお願いします。」

こうして、お見合いは始まった…。