10分後…


少しカーテンを開けて
覗くとまだおる。


20分後…


まだおるし。


1時間後…


『どんだけやねん』


1時間程なると
いうのに女はまだおった。

雨はますます強くなり
雷も止まる事はない。


『…ったく』


俺は部屋をでた。


玄関まで行くと
傘を持ち女のいる所へ…


女はビショビショに濡れ
うつ向いている。


『何してんねん!?』


少しキレ気味に言った。


『…』


『…聞いとるん!?』


『…仲良く…なりたくて…』


はぁ!?

そんな事だと思っとったけど
本人の口から聞くと
改めてイライラが増す。

アホやろコイツ


『とにかく来い』


俺は女の腕を掴み
家に入れた。