"ホテル"なんて単語を出されて、またまた私は茹でタコの様に真っ赤に染まる。


そんな私を見てか、またマサ君は笑っている。



「カラオケでさ、彼女と別れた話を雫と菜々にしたんだ。そしたら、雫が……」


「わ、私が!?」


私、何かした!?

思わず身を乗り出して尋ねると、いきなりマサ君に手を握られた!


!!?

「ま、マサ」
「雫が、こうやって俺の手を握って。『ずっと前から好きでした。私で良ければ沢山慰めてあげる!』って。」