校長室に教頭と生徒指導の先生を呼び、一部始終を録音したCDを渡し私達は生徒会室に戻った。

 雄太郎は生徒会室に帰ってくると、ネズミのように素早く準備室に入っていく。

 しばらく経つと、ウィッグを外し通常の制服に着替えて戻ってきた。

「着替えちゃったのー?!」

「当たり前だろ!!」

「皆で写真撮りたかったのにーっ」

「ふふーん」

「ま、いっか。ハヤシっちのみは撮影済みだし」

「え"?!!!」

 ニコニコしながら雄太郎を見るミドリは、勝ち誇った様な表情。

 いつ撮ったのかしら?
 ま、いつでもいいんだけど。

 後で焼き増ししてもらいましょ。

 長机に散らばったプリントをまとめ、色とりどりのファイルに閉じ棚に収納する。

 はぁ。
 最近、疲れるのよね。

 原因はもちろんあのバカなんだけど。

 カチャリと軽い音と共に、聞きなれた声が降ってきた。