秋は公演のブランコに
座ったままだった。
耳につけたイヤホンからは
失恋ソングが聴こえる。
その時。
イヤホンの外から
微かに聞こえる秋を呼ぶ声。
ーえ・・・・??
秋はとっさに振り向く。
その先には
顔を真っ赤にして
息を切らした渚の姿。
「あ・・・」
「やっぱりいた・・・・・」
そうつぶやいた渚は
秋のとなりのブランコに
腰を下ろす。
「・・・・・お別れパーティは?」
「もう終わった」
「ふぅん・・・・」
会話がとぎれる。
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