『葛原紫海な?お前…どうすんだ!?俺にやられたいのか!?』


な何を!?やられたいのか!?…殺されるって事!?



「あたしは死にたくないです!!」



『へぇ~なら、俺の舐めろ!!』



はい!?な何を!?



「何を!?」



『ハン、そんな事もわかんねーのかよ!!最近のガキは…』



だって舐めたら汚いよね?



『紫海のせいで、俺様の白衣が台無しなんだよ!!』



見ろよ!!と言いながら風戸先生が指差した白衣は、バケツの水で黒くシミが出来てる。
でもあたしには、名前を呼ばれた事の方が重大な問題だった。



普通名字でしょ!名前なんて彼氏でもないのに!