「な?紫海は…さ?浮気ってどう思う?」



え?



先生は感情のない瞳のまま言う。



「浮気…?」



「ああ…」



意味が分からないままあたしは、先生を見上げる。



「浮気は…したらダメな…事で」



「それから?」



「浮気したら…処刑されるって…」



「はぁ!?」



先生が間抜けな表情であたしを見ている。



「だから…」



あたしの言葉を遮るように、スーッと先生が人差し指であたしの唇に触れる。



「ごめんな?…くっ…」



そう言ったと思った瞬間お腹を抱えて先生は、笑い出した。


「アハハ…くっくっくっ…」



は!?急になんで笑うの!?やっぱり良く分かんない!



「アハハ…紫海って…クック…変な奴だな?」



ドクン…



あたしの胸が高鳴る。この時は、あたしは意味が良く分からなかった。なんでドキドキしたのか…