走り去った後の道には 少し寂しく思えた。 玄関のドアを開け 「ただいま」 当たり前の様に中からの返事はない。 お父さんは仕事 お母さんはパート お姉ちゃんは大学に通っていて いつも夜は遊んで帰ってくるから遅かった。 自分の部屋に入ると 机の上には昨日から置かれたままの紙 それは光と優のアドレスが書いてあるものだった そのまま私は考えながら 寝てしまった。 手には握られたままの紙 起きるともう8時を過ぎていた。