そう
最近じゃあずっと俊太は2階のおにぎり屋にいる。
「何で下のバイトしないの?」
最近『俊太ちゃん上に行っちゃうんだよなあ。』なんてうちの父親嘆いてる。
「うん、なんかこっち面白いからさあ。」
どうやら俊太
おにぎり握ることに幸せ感じてるようで・・・
「おばさんってすごいよね?」
「何が?」
普通のおばさんだよ?
「だって、俺がいくらがんばってみてもおばさんの握るようなおにぎりなんか作れないし
まさにあれは神の手だね。」
神の手?・・・
「俊太・・・」
呆れる私をよそに
おにぎりせっせと握り
「はい、コメコ。食べてみて。」
私に試食させ
「具材の研究も面白いよ。」

