「楽だからいいとか力仕事だから悪いとか
そーゆう考えって・・・」
「そーゆう考えって?」
聞き返してくるミナト先輩に
「すごーくカッコわるいです。」
俊太なんかうちのあの“ハゲ親父”の力仕事してる姿みて米屋になりたいって言うんだよ?
俊太の方がずーっとカッコいいや。
とか
密かに思う私。
考えてみればそんな俊太に
もう3日も会ってないんだった・・・
「カッコわるい?でも、舞子ちゃんだって同じだろ?」
同じって・・・
「同じにされたくないです!
そりゃあ、最近までずっと米屋の娘ってことも隠してたけど、今の私は違うんです!
俊太は・・私の彼は、米屋がカッコいいって言って米屋になりたいって言って
それは、私と付き合う為にとかじゃなくって
だから、
私の意思も尊重してくれてて・・・
そんな彼のお陰で私も目が覚めた感じで・・・
ミナト先輩は、逃げてばかりじゃないですか?
弥生さんのことだってそう。
多分、俊太と同じでケーキ屋さんになりたいって言うのもそうだし、ミナト先輩を好きだって言う気もちも本当だと思います。
なのに何をやってるんですか?
今の弥生さんについててあげなきゃならないのはミナト先輩なのに。
やっぱりカッコわるいです!」
思い切り 力いっぱい
何だか訳分からないけど言い返したら
「何で俺が逃げてることになるわけ?
つか、弥生は、一度だって俺のこと好きなんて言ってないし
ま、弥生のことなんかどーでもいいけど。」
さっきから壁にもたれ掛ったままダルそうに言うミナト先輩。
どーでもいいってまだ言うか?

