あんなに好きだったミナト先輩にキスされそうになった時は、すごくイヤで必死に避けた
けど
俊太のキス
全然イヤじゃない
そんなこと思った私
それから俊太と手をつないで帰り道
ずーっとこうしていたいって思った。
10年後も20年後もずう~っと
なんて
そんなこと思う自分に
なんだか不思議
うちを継ぐことだって今から将来を決められるみたいでイヤだった
なのに
俊太といる未来を今決めてもいいって思う
それは・・矛盾してるのかな?
「あのさあ・・」
俊太が急に立ち止まった。
「なあに?」
「コメコのうちのことだけど・・・」
私が将来のこと
俊太とのこと考えてたら同じく俊太も考えてたらしく・・・
「俺もコメコの気持ち考えてもみなかったからさあ
今から何になるか決めつけられるってか、押し付けられるのってイヤだよな?」
「う・・うん。」
返事をしながら
特に成りたいものとか職業とかは無いんだけど・・・
と『米屋はヤダ!』とか言いながら案外なんの目的もない自分を恥ずかしいと思い
「コメコだってしたいこととかあるよな?」
なんて聞かれちゃったあとには
返事に困り
反対に
「俊太は?俊太は無いの?」
聞き返し
「俺?俺は、米屋。」
俊太のキッパリ宣言に唖然。
あり得ない
マジで『米屋』なの?

