ファレルと時を同じくしてチャールズは、領内を視察する6頭立ての豪華な馬車の中にいた。 彼の向かいの椅子には厳めしい表情をした初老の男…魔都の国王エンデヴィル・ロード・アウスレーゼ十世が座していた。 「オーガスタ…ごめん。僕、なんだか気持ちが悪い…。」 重苦しい空気の中、少年は大人しく窓の外を流れる景色を見つめていたのだが、蒼白の面を隣に座る侍従の方へ向けると彼に救いを求めた。 「おおっ、セザリオン様…馬車の揺れに酔われましたか。」 「うん。ううっ。」