「ね、小池くんって桃の何?」
移動教室からの帰り道、友紀が突然聞いてきた。
「秀ちゃん?」
「そう。小池くんの前で桃が自然でいるから、ちょっと気になっちゃって」
「俺はお隣さん。つまり桃の幼馴染ってわけ」
私を間に挟んで左側に歩いている秀ちゃんが会話に参加する。
「秀ちゃんとは、幼稚園からずっと学校が一緒なんだよ」
驚く友紀に、私と秀ちゃんが笑う。
「そ、桃とは腐れ縁というより、わざと腐らせている感じ?」
「わざと?」
「知らなかった? おばさんに桃を頼まれたから一緒の高校なんだぜ」
「はい?」
今知った事実に瞬きする。
って言うか、中学までは隣同士なんだから仕方ないとしても、高校生なのにそれっておかしくない?
「え~。じゃあ、秀ちゃんの高校の志望動機って何だったの?」
「いち、家から1時間以内の通学圏。に、桃が受ける高校。さん、陸上がそこそこ強いところ」
「・・・・・・」
秀ちゃんの志望動機に眩暈がする。
その志望動機っておかしいでしょう?
それに志望動機の3である、そこそこ強い陸上部っていうのは思いっきり外れてる。
だってうちの陸上部、下から数えた方が早いぐらい弱いし。
「小池くんって、桃が好きなの?」
「好きだよ」
友紀の質問に秀ちゃんは速攻で答えた。
そのことにびっくりした私は信じられない思いで秀ちゃんの顔を見る。
「桃はいいヤツだし、好きになる方が普通じゃね?」
「それは幼馴染として? それとも友達として?」
「もちろん、その両方だけど、俺は恋愛対象外。桃は1日でも年下だとダメだから」
「桃、そうなの?」
「う、うん・・・」
友紀の剣幕に押され、素直に頷く。
何を恋愛対象と決めるかは、本人次第だと思う。
ただ私は年下を恋愛対象から外しているだけ。
そんなにおかしなことかな?
「桃って変なことを決めるのね。そんなの関係なく恋に落ちるのに」
「いいんじゃね? 俺としては、その時の桃が見ものだし?」
ウシシと、秀ちゃんに変な笑い方をされた。
まるで私がこの先、年下を好きになるのが決まっているみたい。
大丈夫だもん。
年下なんて好きになったりしないんだから!
移動教室からの帰り道、友紀が突然聞いてきた。
「秀ちゃん?」
「そう。小池くんの前で桃が自然でいるから、ちょっと気になっちゃって」
「俺はお隣さん。つまり桃の幼馴染ってわけ」
私を間に挟んで左側に歩いている秀ちゃんが会話に参加する。
「秀ちゃんとは、幼稚園からずっと学校が一緒なんだよ」
驚く友紀に、私と秀ちゃんが笑う。
「そ、桃とは腐れ縁というより、わざと腐らせている感じ?」
「わざと?」
「知らなかった? おばさんに桃を頼まれたから一緒の高校なんだぜ」
「はい?」
今知った事実に瞬きする。
って言うか、中学までは隣同士なんだから仕方ないとしても、高校生なのにそれっておかしくない?
「え~。じゃあ、秀ちゃんの高校の志望動機って何だったの?」
「いち、家から1時間以内の通学圏。に、桃が受ける高校。さん、陸上がそこそこ強いところ」
「・・・・・・」
秀ちゃんの志望動機に眩暈がする。
その志望動機っておかしいでしょう?
それに志望動機の3である、そこそこ強い陸上部っていうのは思いっきり外れてる。
だってうちの陸上部、下から数えた方が早いぐらい弱いし。
「小池くんって、桃が好きなの?」
「好きだよ」
友紀の質問に秀ちゃんは速攻で答えた。
そのことにびっくりした私は信じられない思いで秀ちゃんの顔を見る。
「桃はいいヤツだし、好きになる方が普通じゃね?」
「それは幼馴染として? それとも友達として?」
「もちろん、その両方だけど、俺は恋愛対象外。桃は1日でも年下だとダメだから」
「桃、そうなの?」
「う、うん・・・」
友紀の剣幕に押され、素直に頷く。
何を恋愛対象と決めるかは、本人次第だと思う。
ただ私は年下を恋愛対象から外しているだけ。
そんなにおかしなことかな?
「桃って変なことを決めるのね。そんなの関係なく恋に落ちるのに」
「いいんじゃね? 俺としては、その時の桃が見ものだし?」
ウシシと、秀ちゃんに変な笑い方をされた。
まるで私がこの先、年下を好きになるのが決まっているみたい。
大丈夫だもん。
年下なんて好きになったりしないんだから!

